活動実績
2020/10/29
10月度例会がオンラインで開催されました!
学べるポイント
2020年10月26日、今年度2回目となります例会がZoomを活用してのオンラインで開催されました。北大阪の例会としては初のオンライン例会です。
コロナ禍の中、皆さんのお顔を拝見でき、とても元気を頂けました。
会員の皆さんも久々の例会ということで楽しみにしておられた方も多かったのではないでしょうか。
たくさんの熱い思いを持った仲間があつまりました!
■まずは会長あいさつ
オンラインで顔と顔を合わせられない、そんな時だからこそ必要なものがある。
「理念の浸透」こそが会社の繁栄につながる、会員さんを含め、参加されている社員さんとともに、一つでも何かを学び取り、会社繁栄に活かしてほしい、との熱いメッセージから例会はスタートしました。
■講演スタート!
株式会社いわい、代表取締役の岩井和彦氏と東京営業所長、井上晴彦氏を講師に迎え、講演がスタートしました。
岩井社長は26歳まで社員数200人、年商100億ぐらいの会社にお勤めになっており、そこから当時従業員数14人であった父の会社(当時は「岩井ボールド工業」)に入社し、企業ではなく、家業だと感じた。
何のためにこの会社に入って、どのようにこれまでの経験を会社に活かせるのか、それを父にぶつけるスタートだったとのこと。
■悔しい思い
企業の成長にはまずは「人」ということで採用活動を始めた。
その中で合同企業説明会に参加したが、人がこない。
地域では知名度があっても、いざ地域を出ると会社は無名、そこから「無名から一流への挑戦」が始まった。
■経営の原点
岩井社長の経営の原点は父からもらった日本電産の永守社長、京セラの稲盛会長の講演テープ。同じテープを5年間聞き続け、自分の中の経営に対する基盤ができた。
テープを聞いて感じたことから情熱的に実践していくことで、7年で従業員数14人から48人、年商は3億から11億5000万円まで育てることができた。
売上も伸び、収入も増えたが、社員さんたちとの関係性に違和感を感じることが多くなった。そこから日創研のSA研修を受ける決意をする。
■「俺が勝つ」から「共に勝つ」に変わったSA研修
何でも「俺が、俺が」と、意地やコンプレックスで押し進め、社員を信頼していなかった自分に気づく。
以前父に言われた「経営者は孤独なもの」という言葉を思い出す。しかし、自社で働いている社員さんたちみんなの幸せな顔がみたいと感じ、社員が幸せを感じられる会社を目指す決意をする。
■経営理念の始まり
はじめは有名企業から拝借した借物の経営理念を毎日昌和することから始まった。少しずつ自社の理念へと変えていった。
しかし、社員さんを職能研修やTT研修に参加する度に、「理念じゃない」というフィードバックをいただき、経営理念塾の受講を決意。
■理念塾受講
自社内で理念委員会を立ち上げ、理念について考える場が生まれた。
前日のミーティングでは意気揚々と自身を持って挑んだ最終講であったが、講師の講座を受けていくうちに、幹部たちだけで作ってしまっていたことに気づいた。
■2年目の理念塾
1年目の反省を活かし、理念の作成には全社員の声が必要だと気づき、2年目の理念委員会の委員長は一般社員さんから選出した。
このことで、理念の作成には、社員さんの愛社精神や共通の価値観、共通言語などが必要であることがわかった。
■理念塾上級への挑戦
上司が参加者を選択するのではなく、立候補をつのり、理念塾上級への参加権利を獲得するために、社内で理念プレゼンを開催。
プレゼンを通して理念塾をとおして理念を考える意味の大切さ、社長のものの見方、考え方の共感するということの大切さに気づくことができた。
■一番の人材育成は採用
自分が熱く語っても目が合わない、何かの違和感を感じる、返答が上っ面だと感じる方は絶対に採用しない。採用の時点から人材育成は始まっている。
今も採用活動で学生の前に登壇。
学生は企業の魅力を見るプロ。新卒学生に何を、どう伝えるのか、採用活動は挑戦の場。
■理念の確立に終わりはない
理念を作成しただけでは終わらない。
常に理念と向き合うことで、理念通りに生きているか、理念に問いかけられる。
今でも常に理解しているのか?理念に問いかけられる。
形をよくすることでさらに問いかけられる。
理念を全社みんなで作成することで、みんなで会社をつくっていける。
■私にとって経営理念とは
自分の心の底から湧き出る欲求、念いを健全に、みんながやっていきたいと思ってもらえるような、自分の熱量にみんなが賛同してくれる。
理念の浸透ができている会社などはない、理念浸透にたいしてどれだけ真剣に考えているのか、今日一日、理念に沿って行動できたか、常に幹部、社員さんとともに考え、進化させ、会社とともに成長していくもの。
■講演終了、多くの質問がありました
講演終了後も講演内容をさらに深掘りし、多くの学びがありました。
ご質問いただきました皆様、ありがとうございました!!
■謝辞
岩井社長が一生懸命に経営に取り組むにあたり、感じた違和感を感情として受け流すのではなく、尽く解決されてきたと感じた。その違和感こそが今の課題、問題だと伝える櫻田副会長。
非常に今日の学びを締めくくるのにふさわしい素晴らしい謝辞でした。
岩井 和彦講師、井上 晴彦講師、多くの学びをありがとうございました!!